石垣島のコウモリ Bats of Ishigaki Island

石垣島には4種類のコウモリの仲間が生息しています。

 

市街地や人里でもよく見られるヤエヤマオオコウモリのほか、
洞穴などをねぐらとする小型のコウモリが生息しています。

小型コウモリは夜間に活動し、動きも速いため、人の目に触れる機会が少ない生き物です。
石垣島にこうしたコウモリたちが暮らしていることを知っていただき、
興味を持つことが保護・保全につながればと思います。

コウモリを観察する際のお願い

小型コウモリはとてもデリケートな生き物です。
特に5月〜7月上旬頃は繁殖期となるため、
洞穴への立ち入りなど、繁殖や休息を妨げる行為は避けてください。

コウモリ類は鳥獣保護管理法の対象となる野生動物です。
許可なく捕獲したり飼育したりすることはできません。
観察する際は十分な距離を保ち、生息環境への配慮をお願いいたします。

ヤエヤマオオコウモリ

オオコウモリ科・オオコウモリ属

分類 クビワオオコウモリの亜種
分布 八重山諸島・宮古諸島
食べ物 果実・花・葉など
観察場所 市街地、人里、森林など
キツネのような顔が特徴的な大型のコウモリです。
夜になると森だけでなく市街地にも現れ、木々の間を飛び回ります。
果実や花、葉などを食べるため、人の暮らす場所でも比較的観察しやすく、
石垣島では身近な野生動物のひとつです。
ヤエヤマオオコウモリ

ヤエヤマコキクガシラコウモリ

キクガシラコウモリ科・キクガシラコウモリ属

分布 石垣島・西表島・小浜島・竹富島
大きさ 親指ほどの小さなコウモリ
主なねぐら 洞穴など
親指ほどの大きさしかない、とても小さなコウモリです。
石垣島では洞穴の岩の隙間などで、数頭ずつ見かけることがあります。
繁殖期には大規模なコロニーを形成することもあるとされています。
洞穴内での観察には特に配慮が必要です。
ヤエヤマコキクガシラコウモリ
ヤエヤマコキクガシラコウモリ

カグラコウモリ

カグラコウモリ科・カグラコウモリ属

分布 石垣島・与那国島・波照間島
特徴 石垣島に生息する小型コウモリ類の中では大型
主なねぐら 洞穴など
出産時期 5月〜6月頃
石垣島に生息する小型コウモリ類の中では大きく、
夜間でも飛翔する姿から識別できることがあります。
洞穴では数十頭ほどの群れで見られることがあります。
5月〜6月頃は特に注意が必要です。
出産・子育ての時期は非常にデリケートなため、
洞穴への立ち入りや観察は繁殖を妨げないよう十分な配慮が必要です。
カグラコウモリ
カグラコウモリ

リュウキュウユビナガコウモリ

ヒナコウモリ科・ユビナガコウモリ属

英名 Southeast Asian Long-fingered Bat
分布 奄美大島以南・石垣島・西表島
主なねぐら 洞穴など
石垣島では、ヤエヤマコキクガシラコウモリやカグラコウモリと比べると、
出会う機会の少ないコウモリです。
洞穴内では岩に張り付くようにして休んでいる姿が見られます。
私自身の観察では、大きな群れに出会うことはあまりありません。
リュウキュウユビナガコウモリ
リュウキュウユビナガコウモリ

アブラコウモリについて

アブラコウモリは西表島で生息が確認されています。

2007年にバットディテクターを使用して石垣島内を調査した際、
複数箇所でアブラコウモリと思われる周波数を確認しましたが、
石垣島での正確な生息状況については不明です。

石垣島の小型コウモリと生息環境について

石垣島には多数の洞穴があり、小型コウモリは複数の洞穴を
ねぐらや繁殖場所として利用しています。

空港建設などによって、繁殖やねぐらとして利用されていた洞穴の一部が失われ、
小型コウモリを取り巻く環境も変化しています。

小型コウモリは夜間に活動し、人の目に触れる機会が少ないため、
その存在自体があまり知られていません。
石垣島にこうした生き物たちが暮らしていることを多くの方に知っていただき、
生息環境を大切にすることにつながればと思います。


TEL:0980-87-9230