アカショウビン(亜種リュウキュウアカショウビン)について
和名 :リュウキュウアカショウビン
英名 :Ryukyu Ruddy Kingfisher
学名 :Halcyon coromanda bangsi
全長 :約27cm
翼開長: 約40cm
亜種:アカショウビン Halcyon coromanda major、リュウキュウアカショウビン Halcyon coromanda bangsi
分布について
日本国内には2亜種が分布しています。九州以北には亜種アカショウビン、南西諸島には亜種リュウキュウアカショウビンが渡来します。石垣島に渡来し繁殖しているのは亜種リュウキュウアカショウビンです。春秋の渡りの時期に亜種アカショウビンも通過している可能性もありますが、正確な記録はありません。
越冬期、8月~3月にかけては東南アジアに広く分布しているようですが、亜種アカショウビン、亜種リュウキュウアカショウビン、亜種ごとの正確な越冬先は不明。
渡来・繁殖時期について
3月末頃から石垣島に渡来し始めます。4月中旬頃から多数渡来、繁殖行動を始めます。4月後半~7月後半頃にかけて繁殖、子育てをします。
雌雄の識別について
雌雄同色同型です。雄のほうが少し大きめで色合いが鮮やか、喉の白い箇所が少なめ感じがしますが雌雄の大きな差は無く、野外観察での識別は容易ではありません。
幼鳥について
巣立ったばかりのリュウキュウアカショウビン幼鳥。
クチバシは暗色で先だけが黄色く短い。
体も小さいです。
全体の色合いも褐色が強く目立たないです。
腰の青白い羽が成鳥よりも青い傾向があります。
胸に鱗状の班がありますが、時期に薄く消えて行きます。
生息環境・ポイントについて
海岸沿いから山林まで幅広い環境に渡来し繁殖しています。
集落内のような人の生活空間にも渡来し繁殖をしています。
個体数は?
石垣島に渡来するリュウキュウアカショウビンの正確な渡来数の調査は実施されていません。
相当数が渡来しているとは思いますが、具体的な数字は不明です。
食べ物について
水辺に依存しない傾向が強いですが、主に昆虫、ミミズを捕食しています。
ヘビ、カエル、カニ、サソリ、小鳥なども捕食します。
海岸沿いの個体群はオカヤドカリの仲間を捕食することも多いようです。
子育ての時期はクマゼミの時期と重なるので、クマゼミの捕食が目立ちます。
干潮帯の海上で餌を探すリュウキュウアカショウビンも観察しています。
観察しやすい時期について
4月中旬頃~7月上旬頃にかけてが観察、撮影しやすいです。
9月後半頃まで観察される事がありますが、8月上旬頃から観察が難しくなります。
リュウキュウアカショウビンの鳴き声
リュウキュウアカショウビンの動画
YouTubeでリュウキュウアカショウビンの動画を多数アップしています。
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